なんでサッカー観るのこんなに好きになったんだろう

はじめに

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成績もつけ終わったので夏休みで,時間に余裕が少し出たのでオリンピックをテレビでつけながらサッカー関連の本を最近読んでいます(オリンピックは昨日で終わっちゃいましたけど)。少し前から footballistaというサッカー専門誌のサブスク(ウェブの有料記事読める&雑誌が毎月送られてくる)もはじめました。ただ,学期中はなかなか雑誌記事を読む時間もなかったので今読んでます(内容が結構ボリューミーでサラッと読める記事ばかりでもないので)。それで,ある本を読む中で,「あー英語教育とつながるところあるなぁ」と「こんなところで趣味で読んでるものと自分の仕事に関わるものがつながるなんて!」という興奮を感じています。

その話を書こうと思ったんですが,その前になんでそんなサッカーにドハマリしてるんだろうと思ったのでその話を。本の話は読み終わったら書きます。

きっかけを考える

もともと,サッカー自体はスポーツの中で小さいときからずっと好きだったスポーツでした。幼稚園の年長からサッカークラブに入っていて,小学校6年生までサッカーをやっていました(余談ですが,今回の男子サッカー五輪代表の相馬選手は私と同じ東京都調布市出身)。途中サッカーの練習に行くのが嫌になった時期もあり,中学ではサッカー部がなかった(正確に言うと顧問の先生がサッカーに詳しい方でなかった&結果的にその方が異動したあと顧問がいなくなって実質廃部になった)こともあって中高大とバスケをすることになります(大学はサークル)。ただ,中学も高校も体育でサッカーがあれば一番楽しみにしていたし,大学でもフットサルをたまにやってましたし,アメリカに留学してたときもバスケよりもサッカーしていた時間のほうが長かったですし,今でも地元に帰ったら地元の友だちとソサイチという7人制サッカーの大会に出たりしています(コロナ禍になってからそもそも東京に帰ってもいないのでしばらくやれてないですけど)。つまり,ずっとサッカーは好きでした。ただ,それはやるのが好きだっただけで,サッカーを観るという観点でいうと日常的には見ていなかったと思います。それと比べれば,今は人生で一番サッカー観戦に時間を費やしているなと思います。もちろん,体力的にも環境的にもサッカーを実際にプレーするのが難しいので観る方に興じているのはあると思いますが。以下,なんでサッカー観るようになったのか,その理由をいくつか考えてみたいと思います。

1. DAZN

一番影響が大きいのは間違いなくDAZNですね。JリーグとDAZNがパートナーシップを結び,Jリーグ全試合がDAZNで放送されるようになったことでサッカーを観ることが身近になりました。それまでサッカーの試合は地上波で放送される日本代表戦かカップ戦の決勝,たまーにNHKでやるJリーグの注目カードくらいしか見たことなかったと思います。くわえて,博士課程進学とともに名古屋に引っ越してからはテレビのない生活を4年間(厳密にいうと最後の年の初売りで大阪に引っ越すことを見越してテレビ買ったので4年弱)送っていたので,テレビでやるサッカーすら見れていなかったわけです。

それまでは,見たいと思った代表の試合は海外の怪しげなサイトで広告のポップアップと戦いながら超低画質で観る以外の選択肢しかありませんでした。それが,2017年(私が博士課程の最後の年)からDAZNとJリーグが契約したことで,PC(やスマホ等のデバイス)で気軽にサッカー中継を観ることができるようになりました。これは本当に大きかった。また,DAZNはJリーグだけでなく海外サッカーのコンテンツもありますから,海外サッカーも観るようになりました。これがきっかけで,娯楽としてサッカーを観るということが日常になったわけです。

2. YouTube

YouTubeで有名人が自分のチャンネルで発信するようになったのも大きな影響があると思います。その先駆者は那須大亮さんですよねなんといっても。今でこそいろんな企画モノ(というと一部の方には別のことが思い浮かぶような気もしますがもちろんそうじゃないです)が多いですが,開設当初は現役選手との対談が多かったです。サッカー選手の声を「動画」として見られるって,一昔前では本当に貴重だったんですよね。それがいまやYouTubeで簡単に見られてしまうと。そうやってまたサッカーコンテンツを消費する中で,サッカーに対する興味がましていきました。

さらに,サッカー解説者で元日本代表の戸田和幸さんの存在も大きいです。とにかく解説が良い。今ピッチ上で何が起こっているのか,何が良くて何が良くないのかを的確に言語化して伝える能力に優れている戸田さんの解説が好きです。そんな戸田さんがご自身のチャンネルでアップする動画は,実際の解説の数十倍の密度なんです。そういう話を聞くことで,サッカーというスポーツの構造というか真髄というかその奥深さをもっと理解したいという欲求が高まったのは間違いありません。戸田さんは地上波で放送される日本代表戦の解説者になることもあって,戸田さんが解説のときは嬉しい気持ちになります。なぜなら,地上波放送となるとサッカーファンというかライト層じゃない自分のような存在からすると解説が(もちろん実況がそもそもですけど)物足りなく感じてしまうからです。戸田さんは地上波ではDAZNやWOWOWといったお金を払ってる見ているサッカーファンのコア層が視聴者の中心となるわけではないので解説の仕方を変えている(DAZNやWOWOWでは専門的な,マニアックな,話を多めにする)というようなことをおっしゃられています。よって,ライト層からしたら難しすぎるというイメージをもたれてしまうかもれませんが,私からするとそういう解説を聞きたいわけですよね。それによって,自分の「サッカーを見る目」も養われるわけですから。

あとは,全部じゃないですが気になったらチェックするチャンネルは蹴球メガネーズですね。このチャンネルは比較的新しいですが,元日本代表で今はDAZNでも解説されてる水沼貴史さん,元サッカーマガジン編集長の北條聡さん,元エルゴラッソ編集長の川端暁彦さんの3人でサッカーの話をする番組です。この番組も割とサッカーのマニアックな話が出てくるのですごく勉強になっています。この番組を見ていなかったら,今私が読んでる(冒頭で述べた)本,『2050年W杯 日本代表優勝プラン』を買って読んでみようと思わなかったかもしれません。蹴球メガネーズを見ていて,川端さんがどんな方かというのがわかっていたからこそ,この人の話は読んでみたいと思ったわけですので。

3. ガンバ大阪

さて,きましたよ。ガンバ大阪。私が今最もお金と時間を使っている対象です。もはやガンバ大阪のために私の生活は組み立てられていると言っても過言ではありません。ガンバの試合があれば溜まった仕事もすぐに投げ出せる。ガンバの試合が18時キックオフなら17時までの会議が終わってから着替えて自転車ガチ漕ぎして千里山にある仕事場からパナソニックスタジアム吹田まで15分弱で行ってしまう。そして,英語教育0.2という名前をつけたブログであるにも関わらずなんのためらいもなくガンバ大阪の記事を書いてしまうのです。

私は出身が東京ですので,ガンバ大阪に対して昔から愛着があるわけではありません。ただ,いつかの記事で書いたような気もするんですがJリーグが開幕してブームだったときがちょうどサッカーを始めた幼稚園のときで(お昼はレトルトのJリーグカレーでシール集めてたりした),そのときにガンバ大阪のマスコットキャラであるガンバボーイの人形を買ってもらったのは覚えています。もう一つはジェフだったかサンフレッチェだったかなと。そう考えると,昔から馴染みのあったチームではありました。

そして,大阪に引っ越してきて,私の職場である関西大学は吹田市ですから,ガンバ大阪のホームタウンです(住んでるのは大阪市内)。そういうわけで,1度観に行ってからドハマリしたわけですね。スタジアムで観るサッカーはめちゃくちゃ楽しいんですが,私の馴染みのあるスタジアムってサッカー専用じゃないんですよ。私の実家の近くの味の素スタジアムは陸上トラックはありませんがピッチから観客席まではかなり遠い。旧国立競技場でもヴェルディ川崎の試合を何回か見た記憶もありますが,あの時と今とでは雰囲気もかなり違います。そういう中でいきなりサッカー専用スタジアムに行ったら,なんじゃこりゃと。2階席なのにピッチがすぐそこにあって,しかもスタジアムがいい感じのコンパクトさ(最大収容人数が4万くらい)なのでその圧迫感みたいなのも相まって雰囲気がすごいと。1階席にいったら選手がすぐそこで,リアルな声や音もバンバン聞こえてくるわけです。そして,スタジアムの熱気がやばいんです。そうやって何回も観に行ってるうちに,選手を覚え,チャンツを覚え,という感じで気づいたらファンクラブに入って年パスを買い,アウェイ遠征に行き,毎年ユニフォームを始めとしたグッズにお金を落とし,スタジアムに行けばスタグルにお金を落とし,という感じで今に至ります。

そうやって,自分の好きなチームができると,そのチームを見ている人,そしていろんな見方をしているひとが世の中にたくさんいることがわかります。Twitterでそういうガンバサポーターのリストを作って,試合のあるときはそのリストのツイートを見ています。そうすると,ブログとかで試合の振り返りやゲーム運びなんかについて非常に深い考察をされてる方たちがいるわけです。そういう人たちのことをすごいなと思う一方で,そのレベルで試合を観ることができていない歯がゆさみたいなのを感じることもあるわけです。

一応自分自身でもそれなりにサッカーについて勉強しているつもりではありますが,まだまだ足りないと。段階でいうと,学部生のときに「うおーSLAすげぇぇぇぇ」ってなったけどまだまだ知らないことがたくさんあることに気づいて大学院に進学しようと思ったみたいなのに近いかもしれません。そういうわけで,もっとサッカーを勉強しよう(他にもっと仕事に直結する勉強でやらないといけないこと山ほどあるわけなんですけど),と思うようになりました。

趣味:サッカーのメタ認知

サッカーというスポーツって「労働者階級の奴らが好きな野蛮なスポーツ」って評されることもあって,まあそれも事実として(成り立ちも含めて)あるのでしょう。別に趣味なんてなんだっていいし人にとやかく言われるもんじゃあないとは思いつつ,自分の職業というか少なくとも自分の観測する範囲でサッカー大好きっていう人がそこまで多くはないんですよね(部活でやってたレベルでも野球とバスケは聞いたことあるけどサッカー部出身は聞いたことないです知り合いが少ないだけとか言わないでください)。それよりは,芸術(クラシックとかバンド活動とかを含めた音楽とか),運動でも紳士のスポーツであるテニスみたいなのが好きな人が多いイメージです。そんな中で,サッカーが好きって公言することとか,趣味がガンバ大阪って言うこととかに抵抗を感じないこともなかったりします(とはいいつつTwitterではガンバサポって書いてるんですけど)。

それでもこれだけ世界で競技人口が多くて沢山の人を魅了するスポーツってないでしょう。スポーツ選手長者番付のトップ10に3人(メッシ,クリスチャーノ・ロナウド,ネイマール)もサッカー選手が入ってますしね(その下も見るとNBA選手多いですけど)。サッカーのワールドカップは放映権料が上がってて日本のテレビ局ももう視聴率もたいして取れないし割にあわないみたいな記事も出てますけど,それでも例えば五輪以外で世界大会が地上波で生中継されて国中で盛り上がるのってやっぱりサッカーじゃないですかねみたいなところはあります。

まあそんなことなかったとしても,自分が好きなものを他の人がなんと思おうが自分は好きだし,そしてその自分が好きなことを好きだと公言して良い世の中であるべきだし,そのことについていちいち考えたりしなくていいんだよ!っていう気持ちのほうが強いんですけどね。

おわりに

最近はなんていうかブログの記事に書きたいと思うことがどんどん減ってきてしまっていて,昔のように溢れ出る思考を書いてまとめておこう,みたいな状態になることがほとんどなくなっているのが現状です(実際更新回数も減ってるしアクセス数も減ってる)。そういうわけで最近なかなか真面目なというか,色んな人に読んでほしいなとかこのブログの名前にふさわしいなと思える記事が書けない状況なんですが,それでも何も書かないよりは書いたほうがいいなと思って書きました。ブログに関しても,第一義的には誰かのために書くというよりは自分のために書いてますからね。

もちろん,例によってこの時間に更新しているということはお酒の勢いも借りています。次に更新する記事は,英語教育と関わる記事になるとは思いますので乞うご期待。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

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