毎年恒例の振り返り記事です。これまでの振り返り記事も興味がお有りの方はどうぞ。
過去の振り返り記事
ブログのこと
この記事を書いている2025年12月26日時点でのこのブログのpage viewは219,415です。年間のアクセス数は17,706で,昨年よりもさらに微減,2022年よりも低い数字になりました。2023年で増えたのがまた少し落ちたという感じです。投稿自体は23本と昨年よりも増えて,平均で月2本くらいのペースだったので,一つの記事あたりの閲覧数が少なかったという感じですね。
今年の記事で閲覧数が多かったのは以下のような記事でした。
1番目は,ここ数年で自分の仕事の一部になったノートアプリ関係の記事です。Obsidianは研究のために使っているのと,授業関係のメモを残すのに特化して使っています。基本的に,デバイスすべてにアプリが入っているし,常に開いています。ToDoリストではなく,終わったことをリスト化していく,というやつです。これも,結構毎日やっていたのが最近はあんまり毎日デイリーノートにやったことを書いておくみたいな週間はとぎれとぎれになって来てしまっているかもしれません。理由は簡単で,「仕事終わり」の時のクールダウン的な時間が一切取れていないからですね。そんな暇ねーって感じで帰宅しています。
2番目の記事は,匿名質問への答えをブログ記事にしたものです。最近は,あんまり質問が来ないのと,質問もらっても長文ブログを書くような気力がないことも結構多いです。
3番目はXの投稿に触発されたものですが,これも別にそこまで閲覧数伸びなかったなーって感じです。
仕事のこと
2025年は,昨年度の秋学期に始まった執行部の仕事を年間通してやるというのが結構自分の中ではハードでした。特に,広報の仕事は,ルーティン的にできる部分(Xへのポストなど)と,クリエイティブさが要求される仕事(広報媒体の企画や動画の企画)があって,後者が自分の中で全然しっくり来なかったというか,自分がこの学部の何を誰にアピールしたいのか,というはっきりしたビジョンを持っていないことを痛感した1年に感じています。今年で8年目なわけで,いろんなポジションで仕事をこなしてきてはいるし,学部もどんどん変化していっているわけなのですが,それでも自分は学部のことをまだまだわかっていないし,この学部をどうしたいのかっていうのも明確な答えを持っていないのだなと。ずっとこの職場に居続けるのだとしたら,そういうことを考えずにやっていけるわけがないと私自身は思っています。でも,そういうことを考えるのは,誰でもやることでもないのかもしれないと思うこともあります。執行部に入ったからこそそういう意識の変化が生まれたのかもしれませんが,任されるのにはそれなりの理由があるのだと勝手に自分の中で腹落ちした感覚もあります。
授業に関しては,今年はゼロから新しい授業を担当しているってことはないのですが,昨年度初めて担当することになった学部の講義科目(心理言語学研究)を,180度やり方を変えて取り組んでいるので,それなりに大変さを感じています。ただ,昨年度よりは遥かに自分の中でも手応えを感じられている部分はあります。毎回反省はありますが,この方向性をどんどん追求していけばもっと良い授業ができるという見通しはたったような気がしています。あとは,久しぶりに学部のゼミ生が入ってきてくれて,嬉しいですね。何か少しでも自分の研究に関する知見を還元できたらいいなと思っています。お酒をやめてしまったので,お酒を飲みに行けないのが残念なのですが。
そして,修士課程の学生を受け入れられるようになりました。ついに〜という感じです。着任10年目くらいでようやくそこにたどり着けるかなと思っていましたが,それよりは少し早まったという感じです。それでも,着任して割とすぐに院生指導をするような同世代の人たちもいることを考えたら,私は院生指導という意味では随分とスタートが遅いような気もしています。そういうキャリアパスは見えていて納得したうえで着任したし,院生を持つようになればそれはそれで授業の時間数が単純増になるので,「学部のゼミも持って大学院のゼミも持って,学部の講義科目と大学院の講義科目と学部のスキル科目と教養外国語の科目と….そりゃ半期10コマとか担当する先生がいるわけだ…」みたいな感覚です。ただ,初めて学部の科目を担当した2024年に,担当しないとわからないことがあるなと思ったことと同じように,きっと院生の指導もやらないとわからないことがたくさんあるだろうと思います。何回も繰り返せば繰り返すだけ良くなる気がするっていうのはどんな仕事でも思っていることなので,経験を重ねて良い研究指導ができるようになれたらと思います。自分のウェブサイトにこういうページも作ったので,私の指導を希望される方はお読みください。
研究指導で思い出したこととして,今年強く思い出に残っていることは,博士論文試験の副査を務めたことです。M院生の指導よりも先にそちらを担当したということがもしかしたらあまりないことなのかもしれませんが,とても光栄なことでした。信頼して任せてくださった新谷先生には(常にいろんなことで感謝しまくっているのですが)本当に感謝しています。部屋に入って同じく学外審査員の超大御所の先生が座っているのを見て,「ふぁ!?!?対面で!?」ってなったのも含めていい思い出でした。
2024年の記事を見返していたら,研究のことをなにも書いていませんでしたw 研究をやっていなかったわけではなくて,学会発表もしたし,論文を書いて投稿したりもしていましたが,ファーストの論文は結局採択ゼロになってしまいました。2025年も,結局アクセプトサンタは来なかったのでファーストの論文は結局ゼロなのですが,投稿中の本数は3本なので,来年はこの3本がどどんと出るといいなと思います。杉浦先生の退官記念論集や,福田さんが若林先生たちと編者になっている本(後述する口頭発表の元の原稿が掲載される予定の書籍)も順調にいけば2026年に出そうだという話なので,そちらも合わせて,全然研究できなかったと思うような年ではなかったです。直近では外国語教育メディア学会(LET)の全国大会で口頭発表しました。実は,LET全国大会で第一著者として口頭発表したのは今回が初めてでした。
私の研究はこんなに満員御礼になんてなったことがないので,きっと最初で最後の満員御礼だろうと思いますw 明示的知識・暗示的知識はいま科研費をもらっているので,精力的にアウトプットしていこうと思います。と書いて思い出しましたが,今年は3回目の正直で基盤Bが採択されたのでした。夏の集中講義でお世話になっている神戸市外国語大学で以前,ランチにお蕎麦を食べていたときに,濱田さんに,予算規模が大事だとアドバイスをいただき,満額で2000万まで申請できる基盤Bの半分くらいの額で申請したら通りました。濱田さんにはめちゃくちゃ感謝しています。明示・暗示といえば,この前タイムラインのおすすめの方にこんなポストが流れてきました。
反射的に,私が昔書いた同じ本のレビューブログのリンクをリプライしそうになりましたが,やめました。
運動習慣と健康面
運動は,ChatGPTに筋トレ相談というプロジェクトを作って,そこでメニューとか食事の提案をしてもらいながらするというのを秋学期からやり始めました。きっかけは,妻から,「私と出会ったときは,腹筋割れてたよね?」と言われたことです。最近,なかなか体脂肪が落ちないなと思っていたのもあって,気合を入れ直したっていう感じです。腰痛とか,体の疲労感,睡眠なども報告して,今は無理しなくていいとか,今日はこのトレはやめておこうとかそういう細かい調整をしてもらえるので,パーソナルトレーナーを雇っているような感覚です。ちなみに,ChatGPTとのやりとりで,補食に羊羹がいいというのを教えてもらって,30個くらい箱買いして研究室においています。1, 2限がある月曜などは,出勤してから筋トレして,そこから昼までに空腹が長く続いてしまうので,1限の始まる前に羊羹を摂取しています。あとは,5限のある金曜は夕方にガス欠になりがちなので,そこでも羊羹を入れたり。脂肪がなくて炭水化物が手軽に取れるので,重宝しています。3ヶ月くらいで体脂肪率が3%くらい落ちました(体重は3キロくらい)。筋トレ自体はいつも10分くらいで,本務校授業日の3日間だけしかやっていないので,これくらいの習慣は続けていきたいなと思います。
健康面だと,7月末に入院して足裏の小さな腫瘍を切除する手術をしました。入院自体は大学生時代に腰椎椎間板ヘルニアで歩行困難になって2回入院したことがあるので,それ以来かなと思います。手術の前日は,論文書けるぜ〜とか余裕ぶっこいていたのですが,術後は痛すぎてそれどころではなかったのと,退院後すぐに出勤しないといけない用事があって足を引きずりながら出勤したのもいい思い出です。経過観察をちょうど今日もしてきて,特になんの問題もありませんでした。
プライベートのこと
子どもが4月から保育園に通い始めました。最初は保育園の給食を全く食べることができず,これでは保育園に預けられないということで,妻の仕事復帰を先延ばしにして,退園させるかどうかみたいなことも真剣に検討したこともありました。また,保育園の洗礼というやつで,とにかく毎週のように小児科に通い,親もくらって耳鼻科の大行列に並び,みたいなことも5, 6月くらいはありました。鼻水がやばすぎて,関学の非常勤に行ったときにマスクの下で鼻水ぐっちゃぐちゃだったことが一度ありました。帰りに仁川のマツキヨでティッシュと鼻炎薬買いました。息子は保育園の先生方のおかげで徐々に保育園に慣れていき,今ではむしろ保育園の給食では野菜やお肉などもよく食べるけれども家では米とパンとフルーツしか食べないみたいな状態です。保育園で頑張っているから,という気持ちもありつつ,家でもなんでも食べてくれたら嬉しいなと思ってしまっています。
保育園に通わせるというのは,送り迎えや保育園の準備といった今までに経験したことのないことをするということを意味します。今ではだいぶそれが自分の日常に刻み込まれてきている感覚がありますが,慌ただしさは増した感じがします。会議を途中で抜けなければいかなかったり,息子が保育園を休まないといけないときには授業を休講にしたりしないといけないというのもあります。昨年度の秋学期はまだ妻が育休中だったので,そういう意味では仕事に集中すればよいという状態でした。春学期はとくに,授業を休講にすることへの躊躇というか,絶対にそれはしたくないという気持ちが非常に強く,妻とそれで口論になったことも何度もありました。今では,それはやむを得ないこととして自分の中でもうまく処理できるようになってきたと思います。
それでも,子育ては悩みがつきないですね。
買ってよかったもの
最後におまけ。
自転車のリンク先は最新モデルなので,私が買ったやつと同じではないですが,当時の最上位機種を買いました。自転車の鍵がボタン一つで解除できるのが気に入っています。保育園の送り迎えや,近所の公園やスーパーに行くのにも必需品で,これなしでは生きていけません。子育て世代の強い味方です。
除湿機は,夏の寝室の快適さが爆上がりしました。エアコンの除湿機能を使うと温度のコントロールが難しいなと感じていたんですよね。子どもも同じ部屋で寝ているので,ガンガン冷房効かせて布団かぶって寝るみたいなことはできません。でも,除湿機をかけると,冷房でそこまで温度を下げなくてもめっちゃくちゃ快適に眠れるんですよね。本当に買ってよかったです。冬の今の時期は,洗濯物がなかなか乾きづらくなってきたので,洗面所に部屋干ししているときにサーキュレーターに加えて除湿機もかけるようにしています。
おわりに
2025年は,もしかすると,飲み会に一度も行かなかったかもしれません。いや,それは言い過ぎですね。たぶん,2月に中崎町に飲みに行ったっきりです。お酒を飲むのをやめたのは10月の終わりからなので,それまではお酒は飲んでいましたし,妻の友人家族と外で食事するみたいなのは何回かありましたが,私が夜に1人で出かけたのはたぶんその1回だけですね。サッカーを夜に観に行ったのは何回かあったとは思いますが。サッカーも,年間チケットは買っていますが,半分以上はリセールしてますねおそらく。
子どもと離れるのが嫌だという気持ちと,夜の時間帯のワンオペの大変さがわかっているので,それを妻に任せるのが申し訳ないという気持ちが両方あると思います。きっと,あと数年は泊まりがけの出張や飲み会は避けることになるだろうな,いや,数年どころか何年経っても夜に出歩くのが憚られるぞ?というのが正直な気持ちです。
たくさんの方に気を使っていただいて,だからこそ,仕事も子育ても両立できていると思うので,そういう方々への感謝の気持ちを伝えないといけないんですけどね。夜に出歩けないとなったら,そうか昼にTRATTORIA TAMURAを開業すればいいんですね。そうだそうだ。
ではでは,毎年の事になりますが,このブログを読んでいただいている方も,そうでいない方にも,私に関わるすべての方に感謝申し上げます。
今年も1年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。皆様,良いお年をお迎えください。
なにをゆう たむらゆう。
おしまい。
