作成者別アーカイブ: Yu Tamura

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Yu Tamura について

第二言語習得の研究者。博士(学術)。英語教育のことや統計・データ分析に関わること、趣味のサッカーのことなどについて書いています。

家族との時間(夫としての時間、父としての時間)、授業準備、研究とをどのようにバランスを取られているのか

querie.meでいただいた質問です。ずばりタイトルの通りの質問です。

回答

まず,同じような質問に過去に答えたことがあります。

ということで,過去の記事読んでくださいで終わってもいいのですが,子どもができたというのはとても大きな変化だったので,そのことについて書こうかなと思います。

私は何も考えなければ仕事に全振りする性格なので,意識的に仕事を諦めることにしています。例えば,毎晩子どもを寝かしつけたらそこからは全部自分の時間にして仕事をすることもできなくはないと思います。でもそれは本当にその日の夜に絶対にやらなければいけないというときだけにしています。それ以外は,妻と二人でお酒を飲みながら,子どものことやその他他愛もない話をする時間にしています。妻と家飲みしているときが一番日常って感じなんですが,それが一番幸せだなって思いますね。そういう時間は大事にしています。妻の誕生日には子どもを預けて二人だけで食事をするというのも,子連れで食事にいくのが大変なうちはやろうかなと思っています。やっぱり,子どもができても夫婦ふたりだけの時間は大切なので。

父としての時間は,昨年度の秋学期に復帰してからの学期中はなかなか難しかったです。仕事のブランクもあるし,初担当の講義科目も複数あったしで準備が大変でした。そういうなかでも,仕事に行く時間をできるだけ遅くしてなるべく家で子どもと一緒にいるようにはしていました。また,休みの日であれば妻が友人と出かける際には私がワンオペを積極的に引き受けるということもやっています。子連れ同士で出かけるほうがいいということもあるようで,その回数自体はあまり多くないのですが。

家族との時間という意味では,夕食時以降はできるだけ仕事をしない,土日も仕事はしない,ということを意識しています。スマホでちゃちゃっとメール返したりとかくらいはしても,パソコンに向かってなにかやる,というのは,「やりたいなぁ」くらいならやらないって感じです。「まじで今やらないとやばい」というものなら,妻に断って仕事させてもらっています。

これから子どもが保育園に行って,そこから学校に通うようになったら,家族以外の人たちと過ごす時間のほうが長いくらいにだんだんなっていきますよねたぶん。そうなったらもっと,夕食後の時間や土日は大事な家族との時間になるのだと思います。そういう意味では土日に入る仕事(学会仕事とか)は極力避けたいですよね。アドミン仕事は仕方ないっていうのもあるのでやりますけど。あと泊まりの出張もできれば行きたくないというのが本音です。今後,学会は全部近畿圏でやってほしい(ただし運営はしたくない)みたいなめちゃくちゃワガママな気持ちですね…。家族で出張行けば解決だと思った人は,0-1歳児の旅行どれだけ大変か知らないな?って感じですね。あと,現地で学会行ったとして旅行先で妻にワンオペさせるってことでしょ?無理だろって私は思っちゃいますわ。

おわりに

質問したい方はどうぞ。

https://querie.me/user/tam07pb915

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

サマリーライティングの授業

querie.meでいただいた質問です。

質問

英語の授業について、相談させてください。TOEFLなどで英語のリーディングをした後にサマリーを書くといった問題があるなかで、サマリーライティングの授業を実践したいと考えています。一方で、自分がどのような形でサマリーライティングをしているのかについての、メタ的な視点が足りず、どのように指導したらよいのかわかりません。そこで、二つ伺いたいと思います。
①サマリーライティングをpost reading活動として設定する場合の授業手順について
②サマリーライティングの仕方やその指導法について解説している本など
自分のなかでもうまく構成がまとまっておらず、すみません。指導するのは、高校生から大学1・2年生ぐらいのところで、90分授業です。

回答

お返事遅くなりました。指導対象が高校生から大学1,2年ということは,高専の方ですか…?(質問者を特定しにいくスタイル

冗談はさておき,以下,私の回答です。

①TOEFLと最初に書かれているのでテスト対策の授業になるんでしょうか。そうだとしたらガッツリテスト対策だと言ってやるかなと思いますが,そうでなかったら,「なんのために要約するのか」「要約は誰が読むのか」というところを明確にして授業するかなと思います。例えば,自分のリサーチのために読んだ文章を自分があとでレポートを書くために要約しておくのと,他者のために自分の読んだ文章を要約して伝えるのでは要約のベースは同じでもまとめ方とかは変わってくると思うので。ライティングは、読み手の設定を意識したいです。

②研究室にある本をいくつか見てみましたが,サマリーにフォーカスした本はありませんでした。すみません。ただ,要約という行為の参考になるのは、もしかすると日本語のアカデミックスキルを扱った本かもしれないなとなんとなく思いました。私はそういう授業を担当したけ経験があるのですが,日本語だろうが英語だろうが、要約という行為は同じだと思うので,自分がサマリーライティングをやるならそういう教材を参考にするかなと思います。手元にあるものだと『知のナビゲーター』とか『知のステップ』とかでしょうか。

あとは,こういうときこそ,Google Scholar等でサマリーライティングについて調べると多くの実践報告の蓄積があるのではないかとおもったので,大学や学会の紀要に掲載されている実践報告を読むとなにか指導のヒントが得られるのではないかなと思いました。

おわりに

質問来てほしいなとか思いつつ学期始まるとなかなかブログ記事を書くにいたらず遅くなってしまいすみませんでした。

質問したい方はどうぞ。

https://querie.me/user/tam07pb915

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

研究をしているどの段階でブレストをしますか

querie.meでいただいた質問にお答えするブログ記事です。

質問

研究をしていることが幸せで今後研究を続けていきたいけど論文を書くのが苦手かもしれないと思い始めている4月からの修士2年生です。研究をすすめていく過程には様々なフェーズがあると思われます。たとえば、実施しようとする研究について先行研究を調べていく段階、リサーチ・クエスチョンを立てる段階、検証していく段階、まとめる段階、、、 それらの中のどの段階で、ブレインストーミング(メモ用紙などに、メモったりマインドマップのようなものを作っていく作業)をしますか? 学部生でレポートを書く段階では、ブレインストーミングが有効だと感じていたのですが、大きな論文を書こうとなると、なかなか難しくなってしまい、困っています。何かお考えや、実践されていることなどあれば教えてください。

回答

端的にお答えすると,研究のタネ(ネタ)が思い浮かんだ段階でメモしているかなと思います。ただ,質問者様のような修士課程の院生が論文(学位論文にせよ投稿論文にせよ)を書くプロセスと,私が全く同じような研究のプロセスを辿っているかと言われると,そうではないかもしれないなと思うところがあります。もう少し具体的に色々お聞きできれば,また違った答えになるかもしれません。「ブレインストーミング」をなんの目的で行うのかを私がうまく理解できていないかもしれないので,的はずれな回答になるかもしれません。とりあえず,「考えたことをメモする」と読み替えて書いていきます。

博士課程の時を思い出してみる

修士課程に在籍していたときは,研究をどうやって進めていたかの記憶がほぼないので,博士課程のときのことを思い出してみます。私はEvernoteというメモアプリを使っていて,そこに研究ネタで思いついたことはなんでもメモしていっていました。もちろん,正直そんなにぽんぽんとネタが思いついたことは一度もなくて,特に博士課程に入った1年の最初の頃とかは研究から1年弱離れていたことのブランクもあって,何も思い浮かばなくて悩んでいたことをよく覚えています。とはいえ,なにか論文を読んでいたり,あるいは書籍を読んでいたりしたときに,「こういう研究できないかな?」と思ったら,とにかくそれをはメモしておく,という感じです。今は,こういう用途はObsidianを使っています(参考:過去記事)。

研究を進めていく過程

質問者様は「実施しようとする研究について先行研究を調べていく段階、リサーチ・クエスチョンを立てる段階、検証していく段階、まとめる段階、、、 」と書かれていますが,私の中では一番メモっておきたいのはここに書かれた段階の前段階ですね。そもそも,「実施しようとする研究」というのがある時点で,何かしらのアイデアがあるってことですよね?そのアイデアが浮かんだ段階でもうメモのファイル作っちゃいます。そこにとにかくうわーっと浮かんだことをなぐり書きしていきます。関連する研究を調べるみたいな段階に移ったら,そのアイデアを書いたノートの中に,先行研究を読んでまとめたメモへのリンクを貼っていってます。Aという研究はこんなことやってて,Bという研究はこんなことやってて,みたいなざっくりしたことを大元のノートに書いておくこともあれば,著者名+出版年のノートタイトルのリンクだけを並べておくこともあります。これは結構気まぐれです。あとは,ChatGPTやClaudeなどとアイデアの壁打ちをしたりしたら,やりとりの内容をざっくりまとめてもらい,それもノートの中に貼り付けちゃったりしています(一応元を辿れるようにチャットのURLも貼ってます)。正直,フルタイム院生時代と違って毎日研究のことを考え続けられるような環境でもないので,ちょっと間があくと今まで何を考えていて,次に何をしようとしていたのかとかも忘れちゃうんですよね。それを思い出すハードルがあると,なかなかその研究に戻って来るのも難しくなってしまうと。Obsidianを使う様になってからは,意識的に,その研究ノートに日記的なことも残すようにしています。例えば,「今日はXX(YYYY)の論文を読んで….みたいなことを考えた。AA(BBBB)も多分読んだほうが良さげだから次に読む」とか「実験の要因としてAとBとCを考えたけれど,AとBは一つの実験に落とし込むことはできそうだけどたぶんCは一緒にできないから,とりあえずAとBの2by2のデザインで実験項目を作ってみる」とか。そういう日記を残していると,ある程度期間が空いちゃってから戻ってきても,ああそうだったそんなことを考えていたんだったとかわかるんですよね。実験項目を作るときも生成AIのお世話になることが多いわけですけど,それも作業したその日の終わりに,「今日やったことを研究ノートに残すから,ここまでのやりとりをまとめて」とお願いするようにしています。そして,そのまとめをノートに蓄積させていきます。そうすると,実験項目を作るのにどういう条件でお願いしていたかとか,何がうまくいかなくて躓いたのかとかも全部残せます。

修士課程の院生と違うかなと思うところ

私は,いまから自分がまったく知らない領域の研究をやろうっていうようにはあんまり思っていないんですね。自分がこれまでやってきたことの延長線上かまたはその周辺のことをやろうと思っています。私は能力が高くないので,全然知らない領域の研究に取り組んで成果を出せるというようには思っていないのが理由です。一方で,修士課程の院生さんは比較的,知らないことが多い状態でスタートして,とにかく知らないことを知っている,という状態にするプロセスと研究を構想して実現するプロセスがある種同時並行的に進んでいくのではないかなとなんとなく思っています(もちろん,修士課程に入る段階でかなり明確に研究の方向性が決まっていて,それが全く変わらずに修士論文を書き上げるという方もいるかもしれませんが)。となると,そもそも研究を進めていく過程がもしかすると私と修士課程の院生さんで違うのかもしれません。その結果,ブレインストーミングをする目的やそれが必要になるタイミングも違うかもしれません。

おわりに

学位論文をどう書いていくか,そしてどのようなクオリティのものが求められるのかといったことは,正直指導教員の先生によって全然異なると私は思っています。よって,論文をどうやって書くのか,研究をどうやって進めていくのかについて,私からアドバイスするのは非常に難しいことです。この記事で書いたことは,あくまで私が「メモを取る」という行為をどうやっているのかということで,それが普遍的なわけでも,私の真似をしたら研究が進むわけでも,研究のクオリティがあがるわけでもないこと,どうかご理解ください。こういう質問も,本来なら指導教員の先生とできたらいいのになと思ってしまいます。私には残念ながら学位論文の指導をする院生はいませんが,もしそういう院生が困っていて,その悩みを匿名で誰か別の教員に聞いていたらなんかショックだなって思っちゃいますね。自分に相談してくれたらいいのに!って。なんかこういう話,querie.me関連で前にもしたことがあるような…(それ私に聞かないほうがいいのではみたいなの)。

ちなみに,私自身は,質問される方がどなたでも,こういった質問を受ける事自体は嬉しいし,喜んで答えます。こんなブログ記事で丁寧に答えてるくらいですからね。質問すんなよって思ってたらこんな回答しませんしね。

質問者様が修士論文を無事に提出できることを心から祈っています。頑張ってください。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

Wordで作った問題を1問ずつに分割してPDF化する

はじめに

ここ数年,絶対にやらなくちゃいけないわけではないけれども,できたらいいなと思っていて,でもめんどくさくて挫折していたのがタイトルの作業です(実際にはもとはPDFで,それをWordファイルにして扱いやすいフォーマットにしてから…という話なんですが)。PDFで持っている文法の練習問題があって,それをLMSで教材にすると,PDFを1枚貼り付けて,それを別画面で開いてそれを見ながら回答の入力はLMS上で行う,という運用になるわけです。ただ,学生側からすると問題入力する画面で問題も見せてくれよとなりますよね。それをどうにかしないとなぁとずっと思っていたのですが,めんどくさくて放置していて,生成AI(ChatGPT 4o or Claude 3.5)に助けを求めたりもしたのですがうまくいかず,今日「はっ!もしかして!」と今までと違うアプローチを試みたらうまくいったので,その嬉しさのあまりこの記事を書いています。人によっては,そんなこと最初から思いつけよと思うかもしれません。

なぜめんどくさいのか

普通の空欄補充問題とかなら,たぶん生成AIに渡して問題ごとにWordで出力してとか,あるいは選択肢もカラムで整理してcsv形式にしてLMSにそのまま流せるようにとか多分できるんですよ。でも,その文法問題は,空欄補充以外にも下線部のエラー特定問題も含まれています。下記画像のような感じです。

こういうのは,下線の下のアルファベット記号のレイアウトが肝なのでテキスト処理的にはうまく扱えないんですよね。それで,生成AIに頼んでもうまくいかないと。

私がどういうことをやりたいと生成AIに伝えていたかというと,PDFを見せて,これを問題ごとに分割して別のファイルにしたいんだということでした。どうしても下線部問題のレイアウトが崩れてしまったんですよね。それから,画像ファイルとしてLMSに上げることも考えました。画面のスクショを撮るなら正直1問数秒で終わりますから,数十問あってもそこまで時間はかかりませんし,ファイル名を連番に変えるというような作業は機械的にできるので。しかしながら,画像として問題をLMSにあげると,画質が悪くて問題が見づらいという問題にぶちあたってしまいました。これに悩んでいたときはo1のような推論モデルもなく,推論モデルにPDFファイルやWordファイルを見せることもできませんでした。もしかすると,その方法なら(私が思いついたのとは違う)良い解決策を提案できたかもしれません。

解決の糸口

ふと,Claude 3.7 sonnetにWordあるいはPDFでどっちならどうにかできるかと今日相談してみました。すると,WordでVBAを使えばできると言ってきました。なるほどその手があったか!と思いました。私は,Adobe AcrobatでPDFからWordに変換し(レイアウト崩れはゼロに近いクオリティ),VBAは使えないので,提案されたコードをただ貼り付けて,スクリプトを実行しました。すると,数十個のWordファイルが生成されました!あとは,Adobe Acrobatでこれを一括で読み込んでPDFにすればいいだけです(WordのままLMSに読み込ませるとレイアウト崩れがあるため)。ところが,出力されたファイルはやっぱり下線部問題でレイアウト崩れがありました。問題部分を抽出して,コピペするというやり方でしたが,新しいファイルを開いてコピペする際に,元のレイアウトを保持してコピペするというのがなかなか難しいようでした。

そのとき,私はひらめいたのです。

これもしかして,問題を分割することとファイルを分けることを一緒にやろうとしていたから難儀な作業になっていただけで,空行をページ区切りに置換して1ページ1問のWordファイルにすれば,あとはそのままPDF化してそのPDFを1ページごとに別個のPDFファイルに出力するだけいいのでは?

と!いやむしろなんで最初からそういう発想になってなかったのよメチャクチャ簡単やん!となりました。そこで,ClaudeにWordで空行をページ区切りに変換する方法を尋ねると…

  • 検索と置換機能(Ctrl+H)を使用
  • 検索欄で「^p^p」(2つの段落記号)を入力
  • 置換欄で「^m」(手動改ページ記号)を入力
  • 「すべて置換」をクリック

というサジェストがありました。あとはこの通りに置換して,1問が1ページになっていることを確認したらPDF化して,Adobe Acrobatの”organize pages”で1pageずつにsplitすれば,1問1PDFファイルの完成です。あとはLMSの仕様に従ってzipファイルにまとめてアップロードすれば,各問題ページにPDFの問題が配置された設問ができるというわけです。

余談

実は途中で,HTMLで下線部問題できないのか?と思って生成AIに聞いてみたこともありましたが,結果としてはやはりABCDをうまく表示させることができなくて失敗に終わりました。

おわりに

正直,この作業自体は絶対にやらないといけないわけではないし,むしろ何年もやらないままできたのできっとやらなくてもよかったのかもしれません。ただ,私としてはどうしてもいつもなんか引っかかるものがあって,なんとかしたいと思っていたので,今回解決できてよかったです。まだまだもっとこうしたいというのがあるので,そこにもしっかり手が回りますように…。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

jsPsychで自己ペース読み課題を作りました

はじめに

querie.meで次のような質問をいただいたのがきっかけで,この記事を書いています。ただ,今回は直接的な回答をブログ記事にしたというわけではありません。

Jspsychで自己ペース読解を作りたいと思っているのですが、なかなか良いリソースにたどり着けません。 何を参考にして作成されましたか。

https://querie.me/answer/FoiIeOGRo0FxWcSAnwvx

参考までに,私が作ったものを公開しましたというお話です。

jsPsychというJavaScriptのライブラリを使って,Webブラウザ上で実験を行うことができます。私もコロナ禍以降,オンラインでできる実験プログラムの構築を色々と模索していて,様々なものに手を出したりしたのですが,最終的にはjsPsychでいくことにしました。特に理由はないんですが,コードベースだとやっぱり細かいところに手が届くっていうのが大きいかなと思います。心理学分野だと,心理学の様々な実験のサンプルを見ることができるのですが,残念ながら言語実験はあまりサンプルがないんですよね。そこで,jsPsychで私が作った自己ペース読み課題をGitHubに公開しました。

https://github.com/tam07pb915/spr-jspsych-experiment

詳しくはこのレポジトリを見てもらえたらと思いますが,補足的なことをこのブログ記事にも書いておこうと思います。

メインの部分

自己ペース読み課題にはいろいろなバージョンがありますが,私が作ったのは単語提示・移動窓方式と呼ばれるもので,一語ずつ,左から右に読み進めるタイプのものです。以下のリンクから短いデモができます。

https://tamura-jspsych-demo.netlify.app/spr-demo.html

自己ペース読み課題のトリッキーなところは,刺激は文として作るけれども,それを単語に分割して提示するっていう部分なんですよね。その仕組みのところは,

Week 4 practical | Online Experiments for Language Scientists

というページがかなり参考になりました。これをベースに,ChatGPTやClaudeに手伝ってもらいながらカスタマイズをしたという感じです。Githubには,私が実際のデータ収集に使ったフル実験のバージョンと,上のリンク先のデモ課題の2つを載せています。フル実験の方には,単なる自己ペース読み課題だけではなく,同意取得や質問紙のページがあったりします。また,異なるリストのランダム化や,途中で休憩を挟む,プログレスバーを入れる等々の違いがあります。

基本的には,

  1. 下線のみが画面に提示される
  2. スペースキーを押すと下線の1つが単語に変わる
  3. スペースキーを押して読み進めると,読んだ単語はまた下線に戻る
  4. 最後までいくと,次の画面でTrue/Falseの理解質問が出るので,FまたはJキーで回答する
  5. 試行と試行の間には「スペースキーを押して次にいってください」みたいな文言がある

という流れで進むようになっています。フル・サンプルのどちらにも練習セクションとメインタスクセクションがあり,練習セクションでは理解質問の回答に対して,CORRECT/INCORRECTのフィードバックがあります。メインタスクセクションではフィードバックはありません。

少しコードをいじれば、任意の記号(例えば”|”)で区切られた英文をその区切りごとに例えばフレーズ単位で提示することもできると思います。

全体的なこと

Firebaseとの連携

私は実験をfirebaseと連携させて,そこにデータを蓄積するという感じでデータ収集をしています。よって,firebaseと連携するための仕組みもコードの中に入っています。ただ,firebaseをどう使うのかみたいなところはウェブ上にたくさん資料が転がっているので,それを見て自分で勉強してみてくださいという感じにすみませんが今のところはなっています。

データ分析

jsPsychで得られたデータはJSONフォーマットになっています。これはそのままではデータ分析に適していないので,JSONデータをテーブルデータに変換する必要があります。これはそこまで難しくなくて,オンライン上でフォーマットを変換してくれるサービスもありますし,今なら生成AIに頼んだら多分やってくれる(またはコードを提案してくれる)と思います。とはいっても,その部分も結構大事ではあるので,一応サンプルの出力をRで読み込んで整形する過程もRmarkdownでドキュメントにしました。下記リンクからご覧いただけます(もとの.Rmdも含めてGithubのレポジトリに入ってます)

https://tam07pb915.github.io/spr-jspsych-experiment/sample-experiment/sample-data-transformation.html

使っている刺激

フル実験のメインタスク部分は,number attractionを見るための刺激文が入っていて,私の自作です(まだ発表すらできていないデータ…)。サンプルの方は,下の論文の実験1に使われた英文の一部を使っています。

Trueswell, Tanenhaus, & Garnsey (1994) Semantic influences on parsing: Use of thematic role information in syntactic ambiguity resolution. Journal of Memory and Language, 33(3), 285-318. https://doi.org/10.1006/jmla.1994.1014

理解質問は自作です(Copilotが勝手にサジェストしたものを使いました)。

刺激はコードの中に埋め込まず,別ファイルで用意してそれを読み込むという方法もあると思います。しかしながら,今回はすべてコードの中に刺激を埋め込む形にしています。Excelファイルで一般的には実験刺激は管理されるでしょうから,そこからjsPsychで扱われる形式への変換が必要です。これもおそらくはそこまで難しいことではないと思いますが,いずれRの例を作ろうと思っています。

注意点

私が公開したコードを,様々な実験に応用しようとすると,刺激の部分を入れ替えるだけではおそらくうまく動かないと思います。というのは,読み込んだ刺激の形に応じて,記録されるデータを選択しているからです。例えば,サンプルの実験では,実験要因として主語名詞句の有生性しか入れていません。1要因の実験というわけです。よって,そのサンプルコードを使って2要因以上の実験を行おうとすると,記録されるデータに反映されない要因が出てくることになります。もちろん,事後的に復元することは可能ではありますが。そのあたり,ここをいじったらここも必ず変えてねみたいな丁寧なコメントアウトまでは残念ながらできていません。ご了承ください。汎用性を意識してどんどん機能を追加して選べるようにするみたいなのはちょっと素人の私には難しいです。

おわりに

この記事では,心理言語実験で使う自己ペース読み課題のプログラムをjsPsychで実装して、GitHubに公開しましたという記事を書きました。冒頭の質問者様の役に立ちますように。自己ペース読みよりロジックは簡単ですが,プライミング語彙性判断課題のプログラムも手元にあるので,反響があればまた公開しようと思います。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

研究をして論文にするプロセスについての質問

はじめに

2025年1本目の記事ですが,例によって最近多めのQuerie.meでいただいた質問シリーズ。

質問

あけましておめでとうございます。
文法習得に焦点を当てて研究しているSLAの学生です。何か研究をして、論文にまとめていくという作業をすることに関して、2つ質問します。
【1】研究をして論文にまとめるときに、投稿するジャーナルを決めてから研究をしていきますか。それとも、研究をして、まとめきったところで投稿するジャーナルを選びますか?
↳追加で、研究がどこまでいったら、「投稿する」というレベルだと判断していますか。
【2】投稿するジャーナルを選ぶときに、SLR、SSLA、LA、などなどいろいろな雑誌が国内誌・国際誌にあるなかで、それぞれの採択難易度や、どれに投稿するのが妥当だろうという判断はどのようにされていますか?
以上の2点です、よろしくお願いします。

回答

投稿する前にジャーナルを決めるかどうか

1については,投稿するジャーナルを決めてから研究することは今はほとんどないかなと思います。院生のときは,もう研究をスタートする時点で,これはどこの学会で発表してどこに投稿する,みたいなのを最初から決めていたと思いますね。ただ,それは院生のときはかなりバラエティに富んだ種類の本当に英語教育・応用言語学の幅広い研究に手を出していたから,というのも大きいと思います。

ただ,国内の学会誌に投稿するのでなければ締切がないはずなので,どこに出すかは別に最初に決める必要ってまったくないんじゃないかなと思います。逆に言うと,締切がある場合にはまず研究をスタートするタイミングが重要ですよね。私の経験でいうと,全国英語教育学会の紀要は10月締切だったので(今は会員ではないのでもう知らないですが),構想は前年度の春休みから練っておき,新学期スタートと同時にデータ収集,分析,そして8月にある全国大会の発表申し込みが確か5月頃だったのでそこまでになんとかざっとアブスト書ける位の状態にはする->夏に発表したら10月の投稿に向けて執筆,みたいな流れがあったと思います。

私のときは院生で国際雑誌に投稿するというのはまだまだ一般的とはとても言えない時代だったので,締切のある国内誌(=結果が基本的にはすぐに出る)である程度業績を稼ぎつつ,自信がまああるやつは国際誌にトライする,という感じだったと記憶しています。その点でいえば,これは国際誌いけるぞ,みたいなのはネタの時点(あるいは結果が出た時点)で決まっていたのかもしれません。私は院生のときに国際誌に載せたことは結局なかったのですが,就職してから出版になった研究の元は院生時代のもの,というのもいくつかあります。何回か国際誌の投稿を経験して思うことは,別に国内誌よりも国際誌のほうが難しいみたいなのはないということですね。なぜかというと,国際誌もピンキリだからです。自信がなくても,あるいは国内誌に落ちても,低めの国際誌に出したら通ることもあるので。

追加の質問の,「投稿する」レベルにあるというのをどう判断するか,ですが,それも「どこに出したいか」によるんじゃないかなと思います。例えば,心理言語学系のジャーナルだと実験1つでは基本的に載らないというところもあると聞いたことがあります。あとは,もっと内容的なことでいうと,「一本の論文として一応のストーリーはできるか」が大事かなと思います。仮に結果が自分の予測していたとおりにならかなったとしても(私の場合はほとんど予測通りになったことがない),それを解釈して一応のストーリーになっていれば論文にはなるし,論文になる=投稿するレベルにある,ということだと私は思っています。

ジャーナル選びの採択難易度など

この質問者さんがもし仮に名大の方だったら,門外不出の通称「ソルジャー・マニュアル」という文章があるので,先輩に聞いてファイルもらってください。その中に「国内の主な論文投稿先リスト」というのがあって,そこに作成者の独断と偏見で判定した難しさランキングがあります。

投稿先を選ぶときに気にするのは,難易度もそうですけど,そのジャーナルのスコープじゃないでしょうか。例えば,教育に関係があるなら言語教育系の学会誌や教育系の雑誌に出すというようなことです。例えば,国内の学会でいえば,テストが関係するなら日本言語テスト学会のJLTA Journalに出すとか,コーパスが関係するなら英語コーパス学会のEnglish Corpus Linguisticsに出すとか。

横ではなく縦でみると,まずは学会誌の中でも外国語教育メディア学会(LET)や全国英語教育学会(JASELE),大学英語教育学会(JACET)は支部や地区学会の学会誌もありますよね。全国誌よりも地方誌のほうが「基本的には通す」という編集方針でやっていると思うので,よっぽどひどいものでなければ採択はされるはずです。こういう学会に所属しているなら,学部生・院生で手始めに出してみる,というのはありだと思います。研究成果をコミュニティに広く受け入れてもらいたいと思うと,地方誌に出しても…っていうところはあると思いますが,今はほとんどの地方誌がオンラインで公開されていると思うし,昔のように紙媒体だけで出版されていたときよりは引っかかりやすくなっているんじゃないでしょうか。あとは,単に自分の名前を宣伝する意味でも,もし仮に国内で大学に就職することを最終的に目指すのなら学会活動に積極的に貢献して名前覚えてもらって悪いことは一個もないとも思います。別にそれが主目的で論文書くことを推奨しているわけではないですが,学会ってそういうところもあると思うので。ちょっと脱線ですけど,名前覚えてもらうってことでいうととにかく自分のwebsite作る,researchmap登録するとかして,名前で検索されたときにその人がどんな人かがわかるようにするというのが超絶大事だっていうのは言っておきたいです。私も院生時代から自分のウェブサイト作ってました。

国際誌はもう純粋に教育系かそうじゃないかで結構分かれるような気がします。言語学系の研究ならLTRとかSystem出すのはちょっと違うかなみたいな。たぶん一般的によく言われることですが,「自分の研究と似たような研究がよく載っているところを選ぶ」と言い換えられるかもしれません。SLR,SSLA,LA(と略される雑誌はLanguage AwarenessとLanguage Acquisitionがありますが,この並びてきに後者ですかね)と並んだら,そりゃやっぱりSSLAから出すんじゃないでしょうか(私は何回か出してますが落ちたことしかないです)。そういうこと言えるのも,私が任期のない職についていて,業績競争の渦中にいないからかもしれませんけど,基本的には上からどんどん出していって,どっかで引っかかれば,っていう感じで私はやりますかね。とはいえ,例えばLLからスタートするような研究だと,「まあ通りはしないだろうけどフィードバックは仮にdesk rejectでもエディターからでももらえるし無料だしいっか」くらいの感じでやってます。SLRに通ったやつは,BLC(desk reject) -> LL (desk reject) -> SLR (major -> major -> minor -> accept)って感じでした。いやLLから出してないやんけってなりそうですが,私は初めて投稿した国際誌がBLCだったので,なんか思い入れがあってBLCに出したのですが,ダメで,「ほんならもうLLいっとけー!」ってなってLL出してダメだったって感じです。

私も国際雑誌投稿の経験がそこまであるわけではないですが,レベルが高くない雑誌のほうが通りやすいかというとそうでもないということは多分あって,そういうことを言われたこともあります。実際に,2019年にApplied Psycholinguisticsに出版された論文はそこよりもSJRのランキングでいうと下のところに出してリジェクトされたあとにApplied Psycholinguisticsに出して採択されました(最初に出したのはBLC)。

あとは原稿のタイプや語数なども考慮する要因に入るかなと思います。実験研究ならどのジャーナルでも基本的には受け付けていると思いますが,Opinion Paperみたいなやつは,その原稿の種類を受け付けているジャーナルとそうではないジャーナルがあると思います。今だと追試研究というセクションがあるかどうかというのもあるかもしれません。例えば,SSLAにはCtirical Commentaryというセクションがあり,語数はマックスで6000語です。

Critical Commentary. These manuscripts are shorter essays (i.e., non-empirical) motivated by current theory and issues in second and subsequent language acquisition or heritage language acquisition, including methodological issues in research design and issues related to the context of learning. Maximum length is 6,000 words all-inclusive (i.e., abstract, text, tables, figures, references, notes, and appendices intended for publication).

https://www.cambridge.org/core/journals/studies-in-second-language-acquisition/information/author-instructions/preparing-your-materials

SSLAのCritical Commentaryに相当するSLRの原稿タイプはResearch Notesだと思いますが,こちらは語数は4000語とかなり短めです。SSLAでいうResearch ReportsやReplication StudyもSLRだとこのResearch Notesに含まれると思います(下記引用)。

(b) Research Notes (4,000 words) 

Research notes are short reports and discussion papers of interest to the Second Language Research community. Research notes also include original research and follow the same outline as above but should be highly focused on one specific question related to SLA. Research notes may include replications of previously published studies.

https://journals.sagepub.com/author-instructions/SLR

Language Acquisitionにはこれらに相当する原稿タイプがあるかというと,Brief articlesになるのかもしれませんが,SSLAのCritical Commentaryのようなところに出して落ちたやつをLAのBrief Notesに出して受け入れられるかっていうとどうかなというところでしょうね。

*Brief articles must report original empirical findings, major theoretical advances, or crucial developments that warrant rapid communication to the developmental linguistics community. As in the main section of the journal, manuscripts on all areas of language acquisition are welcome and will be selected on the basis of sound argumentation, theoretical evidence, and methodological rigor. A submission to the Brief Articles section should conform to the same requirements as an article with the following exceptions: The manuscript should not exceed 15 double-spaced pages, including footnotes and references. Inclusion of experimental materials is not required in the manuscript, but it is recommended that published articles make their materials available for review on the world wide web.

https://www.tandfonline.com/action/authorSubmission?show=instructions&journalCode=hlac20#article-types

おわりに

こういう話も私がどうやって学んだかっていうと,身近なところで情報収集して(主に福田さんから聞いてた)ような気がしますね。本当なら,指導教官の先生とか,院生仲間(先輩含む)からこういう話聞ける環境だといいんでしょうね。あとは,たまに学会で会う国際誌投稿が豊富な方々からも国際誌の投稿・査読の経験の話なんかはよく聞いていたかもしれませんね。ぜひ,学会でそういう「国際誌でよく名前を見る人達」を捕まえて投稿経験を聞きましょう。もしも,いやそういう人たちに話しかけるのは恐れ多い,ということなら,誰にでもニコニコ対応してくれる福田さんに聞いてみましょう。あ,でも福田さんは英語教育系の学会にはいないからな…。そうだ,福田さんに会えるかもしれない学会が…!(子どもがいるから行けないかもしれないけど)

おあとがよろしいようで。

質問したい方はどうぞ。

https://querie.me/user/tam07pb915

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

2024年の振り返り

毎年恒例の振り返り記事です。これまでの振り返り記事も興味がお有りの方はどうぞ。

過去の振り返り記事

ブログのこと

この記事を書いている2024年12月25日時点でのこのブログのpage viewは201,463です。年間のアクセス数は18,184で,2022年に近い数字になりました。2023年で増えたのがまた少し落ちたという感じです。今年は投稿数自体がそもそも少なく,関大に就職してからもっとも少ない17本でした(就職以降だと2018年の23が最小)。

今年の記事で閲覧数が多かったのは以下のような記事でした。

1番目と4番目の話は,X(旧Twitter)で見かけたポストを発端にガーッと書いたことでした。2番目の話は研究関連の自分のメモ代わりです。3番目はQuerie.meでの質問に答えたものです。たぶん,ここ1, 2年は匿名の質問への答えをブログ記事にする,というのがかなり多いと思います。書きたいことがないわけではないのですが,ブログの記事にするっていうのも結構なdriveが必要ですからねぇ。とはいえ,今年はそれよりもプライベートでの大変化(後述)の影響だと思います。

仕事のこと

2024年は仕事面での大きな変化といえば,休業したことですね(後述)。あとは,10月から学部・研究科の執行部に入ったこともかなり大きな変化かなと思います。休業のことはプライベートなので後述するとして,執行部の話は,個人的にはいつか来るとは思っていましたが思っていたより早かったかなという感じです。いつか来ると思っていたというのは,自分がそこに入るくらい仕事ができるとかそういう意味ではまったくありません。単純に学部執行部を固定された人たちだけで回していることは健全ではないので流動化するのかなと思っていたのと,私もゆうて今年で着年して7年目ですから,もう中堅といっていいくらいのキャリアなので。正直,今執行部会や全学の会議(今までも全学の会議に出たことはもちろんありますが)に出ていると戸惑うことが多く,まだまだ全然仕事に慣れていないし勝手がわかっていないこともたくさんあって凹むこともあります。

ただ,学部や研究科をどういう方向に進めていくのか,という舵取りの一端を自分が担っているという実感は強くあって,そこにコミットできるというのは仕事としてのやりがいはとても感じます。もちろん,毎週会議があるうえに執行部会は長丁場(それでも昔よりは教授会も執行部会もだいぶスリム化されていると思いますが)なのは大変だなと思いますが。任期は2年ですが,2期は確実にやることになるので,執行部2期終わったあとに自分がどんな見方で学部や研究科のことを見ているのか,というのは少し楽しみな気持ちもあります。

授業に関していうと,また今年新しい科目を担当することになりました。それが自分が今までに経験したことのない学部の講義科目でした。これが本当に,今までで一番しんどいなと思ってここまでやっています。心理言語学研究という科目なんですが,そもそも自分は心理言語学ど真ん中の研究者ではないので,とにかく圧倒的に知識量が足りないんですよね。自分でゼロから教科書となるような授業資料を書き上げるような知識は当然ないし,「体系的な」知識がないんです。心理言語学という授業を自分が取ったことないから当たり前なんですけど。「第二言語習得」の授業ですら,体系的な授業を構築しようと思えばまあまあな準備が必要なわけですが(どういう「第二言語習得」の授業をやるかにもよりますが),心理言語学となるともうとにかく毎週必死で,金曜は大学院の第二言語習得の授業(これも今期から初めて担当)の授業もあるので昼飯食う暇もなく,授業行く前には緊張で吐きそうになりながらやっています(それでも色々追いついていなくて学生には本当に土下座して謝りたいです)。

講義科目って担当してみたいなっていう憧れやっぱりあるじゃないですか。それがやっぱり自分の研究にもつながりますし。ただ,普通の英語の授業を同じコマ数やるほうが10倍楽だなと今は思います。いやこれもどういう授業やるかにも依存するとは思います。私は今はとにかくガッツリ90分講義する感じでやっていますが,これが例えば内容は半分にしてグループ・ワークみたいなのをもう半分にする,とかしたらもう少し自分の負担は減るかなと思います。

大学院の授業も,いわゆる「王道SLA」(インプット仮説,アウトプット仮説とかが出てくるような)だったら,そんなに難しくないと思うんですよね。ただ,私はあえて,言語学系SLAのテキストを採用して,それを毎週1章ずつ読み進めるということにしました。私は文法習得系のSLA研究者ですし,学部で統語論のゼミや授業をとっていたのである程度言語学の基礎的な知識はあります。文法現象をターゲットにした習得研究とかもわかるのですが,それでもたぶん普通の王道SLAよりは準備が大変で,なおかつ学生も言語学の基礎的な部分のサポートも必要(これが全然足りてないことを大反省しているので来年度はもっと手厚く言語学部分の資料を用意する予定)なので,そこが大変です。自分で選んでそうしたとはいえ,授業の持っていき方も含めて毎週かなり苦労しています。

運動習慣と健康面

2024年は休業(後述)の影響で運動習慣は途絶えてしまいました。7月末にコロナに感染して1週間ダウンしていたり,腰がやばくなって整骨院で針を打ったりもしましたし,ちょっとよくない年だったと思います。秋学期に職場復帰してからは自転車も筋トレもゆるく続けてはいますが,ここ数年の強度は保てていないなと思います。特に,復帰後はそもそも仕事にもう一度身体を慣らすだけでなく,新しい講義科目2つの準備が本当に大変で,筋トレを短時間でもいいからやるっていう心の余裕がほとんどなかったです。今までは授業全部終わって帰り際に筋トレをしていたのですが,授業終わりは毎日ダッシュで帰らないといけなかったというのもあるかもしれません。

プライベートのこと

はい,先程から後述後述と何度も書きましたが,5月に息子が生まれました。これが2024年の一番大きな出来事で,それに伴って育児休業を取得しました。それで,仕事面でも大きな変化がありました。

子どもが生まれたときのことや育児休業についてはnoteに記事を書いたのでそちらをお読みください。

子どもが産まれました

育休を取ると決めたこと

育休の振り返り(1)

育休の振り返り(2)

育休の振り返り(3)

育休の振り返り(4)

子どもができたことは,とにかく自分に「愛」とか「愛しさ」みたいなことを教えてくれたなと思います。そういう気持ちを感じたことがないとか,家族や妻にそういう感情がないということではなくて,親から子への愛情ってこんなものなんだ,ということを毎日感じています。なんていうか,本当に子どもの存在って尊くて,愛しくて,たまらないんですよね。大変なこともめちゃくちゃいっぱいあるんですが,それが全部チャラになってさらにお釣りどころか逆に儲かっちゃうくらいのプラスがあるなと思います。どんだけへとへとで帰ってきても,息子の笑顔を見たら全部吹っ飛びます。

もう一つのプライベートの大きな出来事は,父方の祖母が9月に亡くなったことです。父方の祖母は私が育った実家の近くに住んでいたので幼い頃からお世話になっていますし,大人になってからも父が祖母の面倒を見ていたので,毎年最低でも1度は食事に行っていました。それだけではなく,私が人生で本当に辛い時期に直筆の手紙を送ってくれたりと,離れて暮らしていても気にかけてもらっていました。

私は,妻が妊娠したとわかったときから,子どもが生まれたら絶対に祖母に自分の子供を見せて,一緒に写真を撮りたいとずっと思っていました。写真館でプロに,家族写真を撮ってもらうのが夢だったのです。息子は5月生まれで,夏休みに東京に行って祖母に会おうと思っていたのですが,夏の暑さだったり,乳児を連れての移動の大変さだったりということもあって,東京に会いに行くことは結局できませんでした。テレビ電話をつないで,画面越しで息子を見てもらって,話をすることはできました。祖母は画面越しでもひ孫の顔がよく見えていたようで,「話をちゃんと聞いているね」などと話しかけていました。父は,100歳まで生きると思うと言っていました。そのほんの数週間後に,祖母の体調が急変したという連絡を父から受け,急いで息子と妻と3人で東京に行きましたが,コロナに感染していたことから隔離されていて,私の妻と息子は結局祖母に会うことができませんでした。私が姉と父といっしょに,防護服を着て祖母に面会したときにはすでに脈も弱くて会話もできておらず,口を動かすことが精一杯という状況でした。私はそのときただ一人号泣して「○○くんとおばあちゃんといっしょに写真を取るのが夢だったのに」と言いました。その日の夜に祖母は亡くなりました。今でも後悔していますが,祖母のお葬式には息子にも立ち会ってもらい,一緒にお別れをしました。この時(葬式は亡くなってから何日か後だったので,一旦大阪に戻ってもう一度東京に行ったので2回の大阪-東京旅行)が子連れで旅行に行った初めてのタイミングだったのですが,子連れの旅行は本当に疲労感がぜんぜん違うということもその時にはじめて知りました。急なことだったにも関わらず,一緒についてきてくれた妻にも本当に感謝しています。話は逸れましたが,祖母が亡くなったことは私の中でも結構気持ちが落ち込む出来事でした。

買ってよかったもの

最後におまけ。

LOWYA 着る毛布 GROONY グルーニー

パネルヒーター 北国のこたつ

この2つは寒い時期の必須アイテムになりました。着る毛布は多分色んなところで出していると思うのですが,商品の比較とかはできません。私は妻におすすめされたものを買いました。とにかくこれ着るだけで全然違いますね。夜お風呂上がりから寝るまでと,朝起きてから着替えるまでは基本的に着ています。

パネルヒーターは,研究室にはあるのですが自宅の書斎にはなくて,新しく自宅の書斎に導入したのですが,3面ではなく上下にもパネルがあるタイプにしました。これだと,靴を脱ぐような環境だと最適ですね。研究室にも置こうかと思いますが,基本的に靴(スリッパ)を履いているので,その着脱をするのが少しめんどくさいかなと思っています。ただ,やっぱり包みこまれる感じがあるので,膝下まで全体的に温かくて気に入っています。

昨年はまるでこたつソックスがよかったので,あったかグッズを求めているのかもしれません。

おわりに

2024年は,子どもが生まれたこともあって飲み会や学会で多くの方とお話するという機会もめっきり少なくなってしまい,とくに育休中なんかはX(旧Twitter)に流れてくる同僚先生たちの飲み会写真を見て少し悲しい気持ちになったこともありました。でも,今はそういう時期だと割り切ることもできていますし,会えないからといってお世話になっていないわけでもないし,大事にされていないわけでもないことは自分も実感できているので,そういう気持ちでいれることも幸せな環境に入れているんだなと思います。公私ともに,たくさんの方にお世話になりました。直接お会いできた方も,できなかった方も,本当にありがとうございました。

毎年の事になりますが,このブログを読んでいただいている方も,そうでいない方にも,私に関わるすべての方に感謝申し上げます。

今年も1年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。皆様,良いお年をお迎えください。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

専門書についても通読した方がよいですか

はじめに

Querie.meでいただいた質問シリーズ。

質問

修論をやっていて、論文はともかく専門書については、関係するチャプターだけ読むとか、関係するところをindexからさかのぼって読む、ということは多くやっています。他方で、専門書についても通読した方がよいのかな、と思うことも多くあります。何をうかがいたいかというと、①通読はどれぐらいするべきか、②通読する機会はどうやって確保しているか、③最後まで読むためのノウハウ的なものを教えていただければ幸いです。

回答

これ,矢野さんにも全く同じ質問されてましたよね…?矢野さんの回答でご自身の満足する回答を得られなかったために私にも質問されていると思いますが,さすがに質問丸コピはわざわざ答えてくださった矢野さんにも失礼ではないかと思いました(もちろん,丸コピの質問を横流しされた私もいい気はしないです)。

よって,この質問には答えるかどうかめちゃくちゃ迷ったのですが,ブログで答えることにします。普段こんなこと絶対言わないですが,この手間をかけて質問に答えることに色々思いを馳せてくださいね。

「専門書」の認識が一致しているか

まず,専門書って言ったときに,何を想像するのかっていうのは一義的に決まらない気もするので,そこから。論文との対比なので,論文以外の書物が専門書に含まれるのかな,と最初に解釈しました。そうなると,いわゆる分野をざっくり概観するような書籍,例えば私の分野であれば,Second Langauge Acquisitionがタイトルに含まれていて,大学の授業のテキストにも採用されそうな第二言語習得をある程度網羅的にさらっているような書物も含まれそうだなと思ったのです。もちろん,そういった書籍の中にもかなり入門向けのものなから,割と歯ごたえのあるものまで多少の幅はあると思います。

もし仮に,そういう分野を概観するようなものも質問者の方の「専門書」に含まれるとしたら,次のセクションをお読みください。そうではなくて,もっとトピックを限定して,そのトピックだけをかなり掘り下げて書いているような書物のことを「専門書」と呼んで質問しているなら次のセクションはスキップしてもらって構いません。

概論書は何冊でも読んでいい

ガチガチの専門書ではなく,ある程度ライト層(大学院生や学部生)も読者層として考えられているような,いわゆる入門書レベルの本(とは言っても新書とか一般書ではなく)であれば何冊でも読んだ方がいいと思います。

というのは,論文何本読んでもその分野の全体像が見えて来ないので,自分のやってる研究が全体のどこに位置していて,全体で解決すべき問題のうちのどの部分を扱っているのは論文を読んでいるだけでは把握できません。学術論文であれば,そんな広いところがイントロのスタート地点にはならないでしょうけど,学位論文になったらある程度広いところからスタートすると思うんですよね。その方がディスカッションも広がると思うし(ここは議論分かれそうですが)。なんでその研究が大事なの?とか,その研究の意義とかっていうのは,私は俯瞰的な視点からも考えられるべきだと思っています。よって,特に研究を始めて間もない頃ほど入門書読み漁るのがいいと思います。

専門書を読むかどうか

いや,入門書じゃなくて,もっと扱ってるトピックが狭い専門書のことです,ということであれば,その専門書がどんなものなのかとか,なんの目的でその本を読むのか,みたいなところも関係するかなと思います。どの分野の修士課程やられているかわからないので,例えにしっかりきてもらえるかわからないのですが、私の例でいいますね。

私は修士論文が意識高揚タスクと呼ばれる類のタスクを行うことにより、目標言語項目への「気づき」が促されるのかというものでした。このとき、意識高揚タスクが自分のフォーカスだからといって、例えばもっと大きな枠組みのTask-based Language Teachingの専門書を通読したことがない、というのはちょっと心許ない感じがしますよね。Ellis (2003)くらい読んでるだろう普通みたいな。この領域の研究をするなら,これは誰しもが読んでいるだろうみたいな専門書って割とある気がするんですよね。スピーキングの研究やってるならLeveltは絶対に読んでいるはずとか,Lingua Franceの研究やっているならJenkinsは読んでいるはずとか。とくに,複数著者がチャプターを書いているcollectionぽいものではなくて,単著または共著で一冊の本を書いているタイプのやつです。チャプターごとに著者が異なるやつだと,割とチャプターごとに話が変わるので,チャプターつまみ食い的な読み方でもいいのかなとは思うのですが。自分の領域の論文を読んでいて,多くの論文で引用されるような文献が書籍であったら,それは読んだほうがいい専門書だという気がしています。

②通読する機会はどうやって確保しているか

私自身を振り返ると,やっぱり授業のテキストとして指定されているから読むとか,研究会で輪読するから読む,が多かったかもしれません。修士課程のときは読むことしかやることがなかったというかとにかく暇さえあれば図書館に行って読むという日々だったので自分のど真ん中ではない本も読んでいたと思いますが(それこそ言語政策の本とか)。D1の時でもM生の人たちと一緒に授業とってテキストに指定された本を通読していましたし,同じSLAの授業でも別の先生が担当している授業を複数取ったりしていました(今考えると,そんな贅沢な環境にいた,とも言えますね)。

あとは矢野さんもおっしゃっていたように,仲間を誘って読書会開くのもありだし,すでに開催されている読書会に参加するのもありでしょう。指導教員の先生にそういった会の開催を相談してみるのもありなんじゃないかと思います。私がもし自分のゼミ生にそういう相談をされたら自分が忙しくてもやろうやろうってなると思います(ゼミ生を持つことが今後あればの話ですが)。

③最後まで読むためのノウハウ

これを聞くということは,ノウハウがなければ通読はできないっていうことなんでしょうかね。正直,それは知的体力みたいなものかなと思うのでなかなか難しいですね。研究者を目指していなかったとしても,本を通読する知的体力がない人よりは絶対にある人のほうが今後の人生にその力が活かせるでしょうし,それを養うのも大学院という場所かなという気もしています。

通読できないのはなんでその本を読むのかという目的がはっきりしないという可能性もありますので,その本を読むのはなぜなのか,どういうことを理解するために必要なのかを最初に明確にしてから読み始めることも有効かもしれません。

あとは,私はブログ書くというアウトプットを目指して論文や本を読んでいた時期もありました(今はちゃうんかい)。レビューのようなレベルまで行ってたわけではなくて,単なる読書感想文止まりの拙い文章でしたけど。アウトプットするために読もうとなると,自分の理解も必然的に深まりますしね。これは単なるアウトプットではなくて,誰かに見られる文章を書くというのがポイントです。自分しか見ないのであれば適当になってしまいますから。それに,業績にはならなくても自分が何からの本を読んでその概要や考えたことをまとめたものというのは,公開したら絶対に誰かに読まれてどこかで誰かの役に立つことがあると私は思っています。

おわりに

質問者の方の知りたいことにストレートに答えられているかはわかりませんが,私からの回答は以上です。修論頑張ってください。

質問したい方はどうぞ。

https://querie.me/user/tam07pb915

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

文法項目別に配列されたインフォメーションギャップ活動が載っている本知りませんかという質問(回答:知りません)

はじめに

Querie.meでいただいた質問シリーズ。回答遅くなってすみません。

質問

中学校・高校の英文法指導で、インフォメーションギャップのある活動を行いたいのですが、文法項目別にそういったアクティビティが配列されているものはご存じでしょうか? 日本語で書かれたもの、英語で書かれたものどちらもご存じでしたら教えてください。 先生が執筆されたテキストも熟読のうえ使わせていただいているのですが、タスク型(文法対応にはなっていない)ところ、まだ私は使いこなすことができていません、、、。 お手数ですが、ご回答いただければ幸いです。

回答

一言でいうと,知らないです。本屋さんに行くのが一番いいと思います。

ただ,それだけだとすごく冷たい感じになるのでもう少し。

まず,そのインフォメーションギャップのある活動をなんの目的でやろうとしてるのか考えてみてほしいです。インフォメーション・ギャップがあることをなぜ求めているのか,という点も含めて。文法指導の一貫なのはそう書かれていらっしゃるので自明として,文法知識のどの側面を学習者に学んでもらいたいのか,あるいはどういうスキルを伸ばしたいのか,というか。どの文法項目についても一律に同じようにインフォメーション・ギャップ活動を仕掛けて,特定の項目を学習者の口から頻発させたいという欲望が感じられると(質問者の方がそうだとは断言しませんが),私としてはめちゃくちゃ違和感あるんですよね。文法ってそういうものだったっけ?というか。どういうシチュエーションでどの文法を使うのか,ということを考えさせること(その逆も然り)だって,何回も口から出すことと同じかあるいはターゲットの文法によってはそれ以上に大事なはずなんですけどね。とか言っていると,亘理先生がやってきそうです。そうだ,亘理先生の文法(指導)関係の記事もぜひ読んでみてもらいたいです(最近はあんまり文法指導だけをテーマにした記事はないかもですが)。私なんかよりも圧倒的に文法指導に見識があると思います(もしかすると御本人はそういう英語教育寄りのところから今後の研究者としてのキャリアの軸足を移そうとなさっているところもあるかもしれませんが)。

文法の練習させる活動って,その文法自体の何を練習させたいのか,意味・形式・機能のどこにフォーカスさせるかも関係している話ですし,正確さに焦点をあてたいのか,あるいは流暢さに焦点を当てたいのか,という選択肢も活動の選択には関係してくるでしょう。そういう意味では,文法それ自体への理解を深める意味も込めて、The Grammar Bookを読んで、章末のアクティビティから着想を得て(そのままやるということではなく,そこをヒントにするということです),活動を設計する,というのもありかもしれません。

私自身は,もちろん環境もありますけど,なんらかの文法をターゲットにして活動しようというニーズがないので,文法項目別に並んでいる本のことはわからないです(教材集めが趣味でもないし,最近は特に英語指導に関する実践的な興味は昔より薄いです)。昔は高島先生の本とかありましたけどね(あそこに掲載されてるやつが全部面白いかは別ですが)。私が持っているいわゆるアクティビティ集(Activities for Task-Based Learning, Discussions and more, New ways in teaching speaking)を見てみても,文法項目別になっているものはありませんでした。『コミュニケーション・タスクのアイデアとマテリアル』がそうしているように,targetになりうる文法項目が書いてある,という例はありましたけど。『コミュニケーション・タスクのアイデアとマテリアル』は,書名やまえがき(本書の背景と構成,活用方法),第1部から明らかなように,「タスク」を提供しているわけで,文法指導のアクティビティ集ではありません。ただ,それぞれのタスクに「言語表現」というセクションがあり,このタスクをやるとこういう言語表現の表出が見込まれる,という記述はしてあります。その部分をp.258以降で逆引きできるようにもしています。ただし,その言語表現を使わないと絶対に課題が達成できないというものではありません。そういう課題をやることは,コミュニケーション活動を通して文法学習(指導)をすることにはならないのか,というところは意見が分かれるところかとは思いますが,私は,そういう課題を通してでも文法の学習・指導は可能だし,何ならコミュニケーション活動と文法指導を完全に分離してモジュール型のカリキュラムにしたっていいとすら思っています。

私としては,ある特定の文法(そして多くの場合その特定の文法項目は一つ)が頻出するような課題は実際のコミュニケーションとは乖離が生じる可能性が高いと考えています。というか,そのパターンで全部の文法項目の指導ができると思わないほうがいいというか,そういう発想の転換が求められるというのは間違いないと思います。

あとは,anfieldroad先生のブログを調べて探してそこからアイデアを得るというのもありうると思います。個人的には,anfieldroad先生のNewsletterに登録して文法指導関係のコンテンツを片っ端からインプットすることもおすすめしたいです。文法ターゲットにした活動って基本つまらなくなりがちなイメージがあって,変にコミュニケーション活動「らしさ」求めると特にそうなりがちなんですが,anf先生の活動は面白いなぁというのがやっぱり多いですよね。なにより,anf先生自身が「文法の練習」を面白くしたい,という狙いで構想しているのが良いです。

おわりに

あまり有益な回答できなくてすみません。

質問したい方はどうぞ。

https://querie.me/user/tam07pb915

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

学会事務局仕事をちょっと楽に

はじめに

最近,Claudeに「学会事務局業務」というプロジェクトを作って,いろいろな業務を助けてもらっています。Claudeはプロジェクトという単位でチャットをまとめてくれて,そのプロジェクトに特有の指示や情報を与えられるので重宝しています。

よくやっているのは,

  • メールの返信文面を考えてもらう
  • 生HTMLで構築されたウェブサイトのページを更新する(コピーして新しく作り直す作業も含む)
  • ページの英語版を作る(<-半ば勝手にやってる)

一番最後の英語版については,役員表の英語版を作るのが地味に面倒で億劫だったのですが,日本語ページのソースコードを渡したら9割くらいはできていました。所属先の英語名もほぼあっていて,漢字の読み方がちょっと違うくらいでそこは手作業で修正しました(もしかすると間違っているところがあるかもですが)。今回は,「メールテンプレにcsvからの情報を流し込む」という話。

メールテンプレにcsvからの情報を流し込む

私は学会事務局で,学会発表の申し込み後,審査を経て結果を応募者にメールで通知する際に,今まではメールのテンプレだけは作っていました。そのテンプレに応募情報や審査員のコメントなどの情報ちまちまコピペしてメール送る,というようにやっていたんですね。別に件数もそんなに多くないので手作業でもまあいいかみたいな。

ふと,Claudeにこういう作業って楽にならないんですかね?と相談してみたところ,Pythonのコードを作ってくれました。私はPythonは触ったことはあるのですが,自分で実用レベルでは使いこなせないので,Pythonコードを動かすのはちょっとハードルが高いと思っていました。しかし,Claudeはコードの実行まではできません。そこでChatGPTにPythonコードの実行をお願いしたところ,ほとんど私が求めているような形で,申込情報と審査コメントの入ったcsvファイルから自動的にメールを作成してくれました。いやーこれは助かります。多少の微修正は必要でしたが,これまでの作業よりは圧倒的に楽だと感じました。使い回せるし,他の同じようなメール作成にも転用できそうな気がしています。もっと早くやってたらよかったなと今更ながら思っています。

おわりに

なんとなく,こういうことも書いておこうかなと思ったので書きました。

なにをゆう たむらゆう。
おしまい。