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J-SLA2020で共同発表します

Photo by Anna Tarazevich on Pexels.com

3月27-28日にオンライン開催される第20回 日本第二言語習得学会 国際年次大会(J-SLA2020)設立20周年記念大会で,共同研究の発表があります。

2020年度の終わりに,2020年度の初めての研究発表ということになりました。プログラム等の詳細は下記の大会のウェブページから閲覧できます。

第20回 日本第二言語習得学会 国際年次大会(J-SLA2020)設立20周年記念大会

発表の形式としては,発表自体はビデオ視聴で,質疑応答はzoomでリアルタイム実施ということになっています。参加するためには年会費の支払いが必要ですので,発表聞いてみようかなという方は会員登録をして頂く必要があります(参加費の徴収はありません)。

J-SLAはクレジットカードでの年会費納入もできます。詳しくは下記のページを御覧ください。2021年3月25日までに年会費を払わないと参加ができないようですので,ご注意ください。

入会・変更・問合わせ

私たちの発表は,27日の一番最終枠(17:10–17:45)で,17:10–17:30がビデオ視聴時間,7:30–17:45が質疑応答の時間となっています。

発表に関する情報は以下のとおりです。名古屋大学の後輩の寺井くんが第一著者の発表です。寺井くんは,彼がB4のときに,私個人あてに名大に進学を考えていると連絡してきたんですよね。それで,入学前に研究計画書を見たり,名古屋に彼が来て当時名大にいた他の院生と一緒に飲みに行ったりしたことがありました。残念ながら,私が関大に就職すると同時に名大の修士課程に入学したので,直接大学院で一緒だったわけではありません。ただ,それ以降も今回の発表メンバーの3人で毎週Skypeでゼミのようなことをやっていて,論文を読んだり,研究のアイデアを練ったりしていました。その中で出てきた研究のアイデアから生まれたのが今回の研究です。

正直言って寺井くんはまだまだ未熟なD生で,今回の研究発表に関してもアブストラクトも何回も修正のやりとりをしましたし,投影資料,発表のビデオについても何時間もかけて3人でやりとりしました。でも,彼は今後の名大を背負っていってほしい人材です(し実際に2022年度には彼が実質一番上になるはず)。学会発表や論文発表もいくつかしていると思いますが,J-SLAみたいな怖い人も結構来る学会での発表はないんじゃないかと思います。そういった意味でもここでしっかり発表をやりきってほしいなと(親心&プレッシャーをかける)。たくさんの方の参加をお待ちしています。よろしくお願いします。

タイトル

Learnability of L2 Collocation and L1 Activation in L2 Collocational Processing

発表者

Masato Terai (Nagoya University), Junya Fukuta (Chuo University), & Yu Tamura (Kansai University)

要旨

In the literature on L2 collocational processing, the influence of L1 activation has been subject to considerable discussion. Using an acceptability judgment task, this study assesses the effect of L1 activation in three different types of collocations: (a) English-only collocations that cannot be directly translated into Japanese (e.g., flat rate-??平らな割合), (b) congruent collocations (e.g., cold tea-冷たいお茶), (c) Japanized collocations (e.g., ??yellow voice-黄色い声援). The results indicated that L1 activation was evident regardless of both the proficiency level and the collocation types. The learners were more likely to accept collocations that they thought were easily translated into Japanese even for English-only collocations. Moreover, even highly-proficient Japanese learners of English did not properly reject the Japanized collocations, suggesting that those items are difficult to acquire without negative evidence that is not available in natural input.

【宣伝】タスク教材のお披露目!(2020/10/25)

来週10月25日(日)にオンラインで開催される「言語教育エキスポ2020補講」というイベントで,私が微力ながら作成に携わってきたタスク教材が初お披露目されます!当日は様々な発表がされる予定となっていますが,その中の,「言語教育エキスポが自信をもって紹介する言語教育出版企画」の中のセッションで,著者全員で教材の紹介をする予定です。

教材のタイトルは,『コミュニケーション・タスクのアイデアとマテリアル−教室と世界をつなぐ英語授業のために−』で,三修社さんから出版される予定です。出版社のページには,目次と簡単な紹介が出ています。まだAmazon等には出ていないようですが,その準備も進めているとのことで,間に合えば25日までにはAmazonのページもできると聞いています(注)。

当日の発表の要旨を以下に引用します。

英語教育の現状での課題、そして妥当な目標のあり方とは──その解をもたらす一つの有効な鍵が、授業への「コミュニケーション・タスク」の導入であると考えます。そうした課題の基本的な性格をはじめ、課題の難易度の捉え方、適切な課題の選択や文法の導入方法、評価法など、書籍内の例を取りあげつつ紹介します。学習者にとってより魅力ある授業作りに役立つ「現実世界へのアダプタビリティの高いタスク」を有効に用いるためのヒント満載のブック・トークへ、どうぞおいでください。

イベントの参加申込はこちらのGoogle Formからお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQT3W7PLyqp0rKuCUtiZYYUB1qBm-GH_IanZL4Bogx37Ij_w/viewform

私達の教材のトークセッションは15:50〜16:50の予定となっています。参加申込していただくと,主催者からZoomのIDとパスワードが送られてくるということになっていると思います。ただ,出版社のセッションは出版社がZoomのホストになるようで,私のところにもIDとパスワードが知らされてそれで入れるようになるので,参加申込を忘れてしまった!という方は当日でも私にTwitter等で話しかけていただければIDとパスワードこっそりお送りできると思います(こんなこと書いていいのかな?)。

ちょっとした裏話

著者は中部大学の加藤由崇さん,名城大学の松村昌紀さん,Paul Wickingさん,立命館大学の横山友里さん,そして,中京大学の小林真実さんです。月に一度名古屋で開かれている研究会のメンバーが中心になって,毎月1度のミーティング(計25回),そして2度の泊まり込み合宿等を経て,ようやく完成までこぎつけました。最終的に教材として掲載されるタスクを絞り込むまでに,その何倍ものタスクをそれぞれの著者が考案し,それらを相互に検討し,ボツになったタスクも数え切れないほどあります。つまり,掲載されたタスクは厳選に厳選を重ねた上で選ばれたものです。また,著者の誰かが自身の教室で実践した上で提案されていますので,そうした意味でも実践に耐えうる素材が掲載されています。ただし,著者は全員が大学教員ですので,大学の場での実践を経たということですが,この本に掲載されているタスクは必ずしも大学生向けというわけではありません。しかしながら,少なくともタスクのいくつかは難易度を調整することで初学者向けのクラスでも十分に機能するはずで,どの校種の先生方にも手に取っていただきたいと思っています。

当初は教科書の形で出版することを考えていましたが,色々あって「教材集」という形となりました。正直に言って,このタスク教材というのは私達にとってもチャレンジングなタスクでした。というのも,これまでに多くの教材集・アクティビティ集は出版されてきていると思いますし,なかには「タスク」という名のついたものもあると思います。しかしながら,Task-based Language Teachingの理念に基づき,単なる文法や文型のなどの形式の練習とは異なる目的をもった課題を中心に編纂されたものはおそらくなかったと思うのです。そのようなものは日本では受け入れられにくいのではないかという意見もありました。一方で,タスクの話をするたびに,「すぐに使えるタスクがほしい」という声も多く聞いていました。まさにTASK TALK Vol. 29「フジタクさんと語る①」の会で藤田先生がおっしゃっていたことともリンクしていて,実際にやってみて,うまくいかなかったら自分でアレンジするし,そもそも人のアイデアが自分の教室でそっくりそのままうまくいくなんて思ってない,みたいな話もあるわけです。そういう方々にとっては,それこそ「明日すぐ使えるタスクがほしい」という思いもあるだろうと。そういう声に応えるということもこの教材を世に送り出す目的だと思っています。

私としては,以前にタスクは取り入れられないなんていうタイトルのブログ記事を書いたことがあります。「明日すぐ使える」っていうのは,普段はタスク・ベースでやっていないけどタスクを「投げ込み」的にやってみたいということだと思います。私としては,それを良い授業にしていこうとすると,必然的にすべての授業がタスク・ベースにならざるを得ないのではないかと考えてそういう記事を書きました。その考えは今でもあまり変わってはいません。

じゃあなんでタスク教材集なんか出してんだよって思われるかもしれませんが,この本がどうやって世の中に受容されるかは未知数だと思っています。よって,投げ込み的にうまくタスクを取り入れた授業を展開する方もいらっしゃるかもしれませんし,帯活動的に授業にタスクを取り入れて授業を展開される方いるかもしれません。そのあたりの実際にこの本がどう利用されるかというのは,本当にこの本を手にとってくださった方々次第だというふうに思っています。私個人としては,この教材集に掲載されたタスクを自分なりに選んで配列してタスク・ベースの授業を構想して使おうと思っています。教科書が指定されていない授業を担当されている方は,そういった使い方も十分に可能です。

おわりに

といった感じで,著者の一人である私も,この新しいタスク教材というものが,日本で売れるのだろうか…というのは本当に全く予想がつきません。そんな教材集の出版を引き受けてくださった三修社の方々には本当に感謝しています。もちろん著者の一人として自信を持っておすすめできるものになってますので,こうやってブログで宣伝して一人でも多くの方のところに届いてほしいと思っています。まずは,本の内容を知ってもらうために,ぜひ25日のブックトークセッションにご参加ください。Q&Aの時間も設ける予定になっています。

また販売が開始される時期に改めて教材の宣伝記事を書きたいと思います。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

(2020/10/23追記)

注. Amazonでの予約販売も開始されています。書影も入りました。

私の音声メディアとの付き合い方

前回,英語教育2.2CASTというウェブマガジンをスタートさせたことについて宣伝記事を書きました。その12月号の販売が開始になったのですが,その宣伝を兼ねて私の音声メディアとの付き合い方みたいなものについて書こうと思います。

本題に入る前に少し宣伝させてください。12月号には”TASK TALK Vol.2 「タスクがもたらすイイコトって?」”と題して前回の無料版の続きの対談があります。この他にも【編集「中」記】というanf先生の一人語りもあります。【TASK TALK】は毎週水曜更新予定で,Vol2の続きもこれからアップロードされていきます。300円の有料マガジンとなりますが,noteにアカウント登録をしてクレジットカード決済で簡単に購入できますのでよろしくお願いします。下記リンクからどうぞ。

英語教育2.2CAST【2019年12月号】

さて,通常「マガジン」といえば文字や写真,つまり視覚情報による媒体ですが,anf先生と私の試みは音声での配信,つまり聴覚情報を提供している媒体です。読む,見る,に比べると聞くというのは結構ハードルが高いようです。1番組は10分程度にして,できるだけそのハードルを低くするようにはしているのですが,やはり慣れてないと耳から情報を得るって難しいのかもしれません。

私が文字ではなく音声で情報を入れたいと思うときは,基本的に画面を見続けることができない状態のときです。そんなときにまでわざわざなんか聞いたりせんわって思われる方もいるかもしれませんが。具体的には,家事をしているときに聞く事が多いです。例えば洗濯物を干しているときや料理をしているときは,なかなか画面を見続けることはできませんよね。ウェブ記事のような文字媒体を読むことはおろか,テレビのようなメディアを見ることもあまりできません(デュアルタスクが苦手なだけかもしれませんが…)。ただ,耳で聞き続けることは他の作業をしながらでもできるんですよね。そういうときは音声が向いているところだなと思います。洗濯物を干すくらいの時間だと(家族の人数等々によるでしょうが)だいたい10分くらいですし,料理はそれ以上時間がかかることが普通なので1番組を聞き終わることはは十分に可能だと思います。

私は昔からいわゆるクリッピングが好きで,Twitterに流れてきて面白そうだなと思った記事や,RSSでフォローしているブログ記事なんかで面白そうだなと思った記事はPocket(昔はRead It Laterという名前でした)というアプリに飛ばすようにしています。

Pocketとは?今見ているページを保存してあとで読めるツールを解説
Pocket(旧・Read It Later)、Instapaper、Readability…人気の「あとで読む」系サービスを徹底比較!

ウェブの記事から余計なところを排除して記事の部分を読みやすく表示してくれるサービスなわけですが,少し前のアップデートで読み上げに対応してくれるようになりました。そもそもPocketでうまく表示されないページは無理ですが,Pocketで記事がうまく表示されるのであれば英語でも日本語でも自動で記事を読み上げてくれます。その場では読めないけどあとでチェックしときたいなという記事をPocketに保存して家事しているときに音声読み上げで「聞いて」,聞いたらそれをEvernoteにドンドン保存していくというのがルーティンです。正直Evernotenに保存した記事を見る機会はそこまで多いわけではありませんが,「あーどっかでこういう話読んだなー」みたいなときにとりあえずEvernoteで検索したり,とにかく情報のヒントを探すときにEvernoteで探してみるというような使い方をしています。iPad版のアプリで試しに読み上げ機能を使ってみたスクリーンレコーディングの動画を貼っておきます。

 

noteはウェブが基本ですが,アプリもあるのでアプリで聞く事もできます。読むと聞くではアクセスするのに適したタイミングがあるわけで,音声メディアのアドバンテージは何か別のことをしながらでもよいという点です。昔からラジオ番組ってそういう位置づけでしたよね。車運転しながら聞いたりとか。内容的にも英語教育2.2CASTは身構えて頭をフル回転させて聞くことが求められるものではないと個人的には思っていますし,ぜひみなさんにも「ながら」で聞いていただければと思います。では,これから収録に臨みます!今日の収録が配信されるのをお楽しみに!(笑)

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

英語教育2.2CASTスタート

私のこのブログ名の由来(?)でもある「英語教育2.0」というブログを運営しているanfieldroad先生と,英語教育2.2CASTというポッドキャストを始めることになりました。

前から,anf先生が対談形式の番組をやれたらなぁという話をされていて,私もそういう試みに興味があったので,呼んでください!と見境もなくアピール試続けていたら,なんとコラボでポッドキャストをやっていこうという話になりました。

私が実践的な部分で興味のあるTBLTの話を最初はしていこうということでやっています。収録はお互いに離れた場所で会話しているので,なかなか難しいところがあったり,なるべく専門的な話をわかりやすく伝えられるように言葉を選んだりと難しい部分も多いです。ちなみにですが,台本とかは特になく,話す内容だけ大まかに決めたら後は即興でやっています。anf先生の振り方とかがまたいやらしくて,「絶対わかってるでしょ!」みたいなこととかも「これってどうなの?」とか聞いてくるんですよね笑 でも,そういう視点はむしろリスナー目線の質問だと思うので,そこにどうやって僕が答えるのか,というところがとりあえずのところはポイントなのかなと思います。

noteのマガジン機能を使っていて,初回は無料で聞くことができます。

英語教育2.2CAST

第2回目以降は300円の有料で,「12月号」を購入いただくと,4回分の放送を聴くことができます(1回の放送は10分くらいです)。最初はTBLT関連の話ですが,ゆくゆくはもっと広く英語教育の話題について議論したり,さまざまなゲストの方も交えて英語教育について語っていけたらいいなと思います。アウトリーチ活動的な意味では有料にするのはどうなんだという意見もあると思います。その辺りについては、上記のnoteのページにある下記のエントリをお読みいただくと,anf先生の狙いもご理解いただけるかなと。

英語教育を語るポッドキャスト始めます!

私もまだまだ未熟なところがあるとは思いますが,こういう形で英語教育に貢献できたらなと思っています。このブログをお読みいただいてる方にも是非聞いてもらいたいなと思っています。よろしくお願いします。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。

2019SLRFで発表します

実は海外の学会で口頭するの初めてです。そもそも口頭発表自体がだいぶ久しぶりなので結構緊張しています。スライドの細かいところは多分直前までいじるので変更があるかと思いますが,Github上に資料を置いています。

https://github.com/tam07pb915/2019SLRF

前にJSLARFで喋った博論の話なんでJSLARFにいた方は発表会場立入禁止ですが,資料とかもオープンにしてなかったので個人的には今回が初公開っていう感じです(もちろんウェブには博論の要旨が公開されてるんですが)。JSLARFで喋った時は実験2つの話をざっくりしたのですが,今回はそのうちの1つの実験だけについてで,もう少し先行研究とのつながりをメインに話せるかなと思っています。サラミしているというよりは,投稿する論文にするときにうまく1つにコンパクトにまとめるのが難しく,実験1つで1本の投稿論文として出そうと思うにいたったため,1つの実験だけでストーリーになるようにしているつもりです。したがって,博論全体のストーリーとはちょっと違います。

学期開始直前でガンガンメールがくるし帰国までにやらないといけないこともどんどん増えてきているので,発表終わったら引きこもりすることになるかと思いますが,どうかご理解くださいますようお願い申し上げますm(_ _)m

なにをゆう たむらゆう

おしまい。

3/9に東京で統計のワークショップをやります

直前の宣伝になってしまいましたが,きたる2019年3月9日(土)に,JACET英語語彙・英語辞書・リーディング研究会合同研究会にて代打で統計のワークショップ講師を担当することになりました。下記が場所と日時です。

日時:2018年3月9日(土)12:00-17:00(時間は予定)
場所:早稲田大学 11号館 4階 会議室
参加費:500円(予約不要)

下記のリンク先から詳しいプログラムも見れます。

https://sites.google.com/site/jacetlex/

Rを使う予定ですが,Rの操作等についてやっている時間はなさそうなので,基本的にはRを自力で扱うことはできる人が対象になるかと思います。GLMとかGLMMをやってみるというような内容で,基本的には下記のテクニカルレポートで書いたものがベースになります。

田村祐(2016)「外国語教育研究における二値データの分析-ロジスティック回帰を例に-」『外国語教育メディア学会中部支部外国語教育基礎研究部会2015年度報告論集』 29–82.

統計に詳しくない私が講師ですので,末端ユーザーかつ初心者によるワークショップだと思っておいてもらって間違いありません。

当日に使用する資料,Rコードなどは下記のGit Hubにアップロード予定です。

https://github.com/tam07pb915/JACET-SIG_GLMM-Workshop

よろしくお願いします。

なにをゆう たむらゆう。

おしまい。